今回は老健の施設類型について記載します。
令和4年10月審査分の割合はこちらの通りです。
以前に比べ超強化型・在宅強化型施設が増加しています。
この傾向は老健のサポートをさせて頂いている身としては嬉しい限りですが、加算型以下の施設はまだまだ多く6割程あります。
加算型まで到達したら現状維持とする施設が多い傾向があります。
加算型で踏みとどまっている理由は「充実したリハビリ」を行えない場合が多いのではないでしょうか。それについては以前のブログにて書かせていただきましたので今回は割愛します。
在宅強化型まではそれほど現場の負担なく、本気で取り組めば4~5ヶ月あれば到達することは可能です。負担があるとしたら相談員業務となります。
それぞれの施設で在宅復帰指標10項目の現状を理解することがまず第一段階です。
何が取れていて、何点なのか。
加算型や在宅強化型に移行するためにはどの項目をどの程度上げれば最短距離で行けるのか。
それは継続的に維持し続けることは可能なのか。
と、あらゆる検討をしながら進めていくものです。
在宅復帰率は比較的上げやすいので20点は確実に取る必要があります。
回転率は10点は確保したいところです。
訪問指導はそれぞれ10点は問題なく取れます。
ここまでで50点は確保可能です。
残りの点はサービス数や人員配置によります。
その他型の施設でも介護4.5の人数や経管栄養の方がどの程度いるのかも重要なことです。
逆に全く介護4.5の方や経管栄養の方がいなくても在宅強化型まで引き上げることもできます。あくまで点数の取り方次第です。
超強化型となると回転率20点は取りたいところです。現状在宅強化型であって、超強化型を目指す段階であれば比較的リピーターもおられるため、現場スタッフ様の負担少なく、緩やかに上げることが可能です。
回転率20点が困難な場合は、経管栄養や吸引を増やす必要が出てきます。
100床の場合、経管栄養者10名以上であれば10%を超えるため5点となります。
これらを説明なく無理に行ってしまうと、ご利用者様・ご家族様・現場スタッフ様や地域のケアマネジャーのご理解を得られない可能性があるため注意が必要です。
また、加算も同時進行で算定することで収益の向上を見込めます。
実際に共働していくことで稼働率の低下を防ぎながら、永続的にこれらの点数を安定化させることも可能です。
より多くの老健様のお力となるべく、皆様とご協力させて頂けることがあればSPORKまでご連絡お待ちしております。