今回はベッドコントロールについて。
老健の相談員は入退所が激しく、日ごろの苦労が多いと思います。
その相談員が最も気を付けていることは稼働率の低下を防ぐためのベッドコントロール。
以前、私が相談員をしていた時は、超強化型を維持するために毎月20名が入所し20名が退所しており、回転率20%という状態でした。
最初の数ヶ月は利用者様の入退所をうまく調整できないこともあり、稼働率が85%あたりまで落ち込むこともありました。
在宅復帰率を高めながらも稼働率を95%を達成するために悩みながら試行錯誤し、
その後10年間稼働率94~98%で維持を可能としたものは徹底的なベッドコントロールでした。
そのため、老健の指標の在宅復帰率は常に50%以上、回転率は10%以上を維持。
また在宅復帰を行う相乗効果として、在宅サービス、特にデイケアの稼働率向上を行うことができました。
超強化型老健の悩みのひとつとして、稼働率の低下があります。しかしそれを防げる方法はあります。
①確かな予定管理
②緊急用のベッドは常に1床。依頼があれば2日で受け入れ
③できるだけ搬送を防ぐ(急な退所を防ぐ)
④ショートステイの予定は3ヶ月前から
①確かな予定管理
これは利用者がいつ退所するのか、いつ入所するのかを確定して管理する事です。
在宅復帰を行う方の場合、入所日に退所日を決め、さらに次の入所日を決めます。
それは初回面談時に数ヶ月後までのスケジュールをすべてお話しして
入所申し込みをしていただいているので、ご本人・ご家族が承知の上でこそできるものです。
「そんなこと伝えたら誰も入所しないよ」、と思いませんか?
逆に、「入所したい」と思ってもらえる説明の仕方はあります。
これが可能であれば退所日が数か月前から分かっているため、その日に新規利用者さんの受け入れをする。
これを不確定要素を省き、いかに確実に行うか。が重要です。
②緊急用のベッドは常に1床。依頼があれば当日で受け入れ
とはいえ、①の予定だけでは、緊急の依頼を受けることはできません。
老健の役割として、地域のレスパイト機能も必要です。
そのため、地域のケアマネジャーから何かあったら相談できる老健でなければなりません。
緊急の依頼があれば数時間~1日程度で受け入れる体制を作ります。
地域のケアマネさんからの評判も上がります。
③できるだけ搬送を防ぐ(急な退所を防ぐ)
これについてはフロアの協力は不可欠。
なによりも医師と看護師の協力がないとなりません。
特に転倒や誤嚥など重症化する前に防げるものは多くあります。
状態悪化した利用者様がいた場合、軽度であれば検査し原因を突き止め、ICを行ったうえで
治療を開始します。3日で改善ができなければ搬送することを検討。
絶対に搬送させないのではなく、少しだけでも防ぐ、です。
④ショートステイの予定は3ヶ月前から
ショートの予定は早めに予定することで、空いた隙間に別の方へ営業できます。
ショートが5床以上ある場合は、非常に有効です。
これを行わなければ95%以上は難しいでしょう。
緊急の際もこのベッドで受け入れられます。
4つの内容を書きましたが、これらを行ってベッドコントロールの基本です。
地域性で稼働率が上がらない。ではなく、その地域性にあったベッドコントロールは
確実にあります。
ベッドコントロールを見える化(可視化)することで、空床を常に管理することが稼働率向上の肝です。
